冷蔵庫の中にも置き場所がある
冷蔵庫はどこも同じ温度ではありません。扉側は開け閉めのたびに温度が上下して最も暖かく、奥の下が最も冷えます。牛乳を扉に置くと思ったより早く傷むのはこのためです。傷みやすいものほど奥の深いところに置くほうがよいです。冷蔵庫を詰めこみすぎると冷気がめぐらず、段ごとの温度差が大きくなるので、七割ほどにとどめるのがよいでしょう。
- 扉側:温度変化が大きい。調味料・飲み物
- 上の段:加熱済みの料理・残りもの
- 下の段:生肉・生魚(汁が落ちないよう下へ)
- 野菜室:湿度が高い。野菜・果物
一緒に置かないほうがよいもの
りんご、バナナ、トマトなどの果物は、熟すのを早める気体を出します。これらと葉物野菜を同じ場所に置くと、野菜がずっと早くしおれます。じゃがいもと玉ねぎも一緒に置くと互いに傷みやすいので、分けたほうがよいです。逆に、まだ固い果物を早く熟させたいときはこの性質を利用できます。
冷蔵に向かないもの
すべてを冷蔵するのが正解ではありません。じゃがいもは低温でデンプンが変化して味が落ち、バナナは皮が黒くなります。トマトは冷やすと香りが急に落ちます。パンも冷蔵庫でいちばん早く固くなるので、すぐ食べる分は常温に置き、長く置く分は冷凍するほうがよいです。
販売期限と消費期限
店頭に並べられる期限と、実際に食べられる期限は別です。きちんと保存していれば、表示の期限を少し過ぎたからといってすぐ捨てる必要はありません。ただしこれは保存が適切だった場合の話で、常温に長く置いた、すでに開封したというものは期限とは関係なく別に考えます。
冷凍は時間を止めない
冷凍すると傷む速さは大きく遅くなりますが、品質がそのまま保たれるわけではありません。空気に触れる面が乾いて味が落ちるので、空気をできるだけ抜いて平らに包むと長持ちし、解凍も速くなります。一度解けたものを再び凍らせるのは品質にも安全にも良くないので、最初から使い切る量に分けて凍らせるほうがよいです。
食材ごとの保存のコツ
同じ冷蔵庫でも、食材ごとに合う場所と方法が違います。要は水分と空気の調整です。葉物野菜は乾くとしおれ、水気が多いと傷むので、キッチンペーパーで包んで密閉容器や袋に入れると長もちします。よく使う食材のいくつかでもコツを知っておけば、捨てる量が大きく減ります。
- 葉物野菜:洗わずに湿らせたキッチンペーパーで包んで野菜室へ
- 長ねぎ:切っておけば冷凍保存してそのまま使える
- 生の肉・魚:汁がほかの食品に落ちないよう、いちばん下の段に
- 豆腐:開封後は水に浸して冷蔵し、水をこまめに替える
- きのこ:洗わずに紙袋に入れて冷蔵
- パン・ご飯:すぐ食べない分は一回分ずつ分けて冷凍
解凍の方法
冷凍したものを取り出して室温に置いて解かすのはよくあるやり方ですが、安全な方法ではありません。外側が先に解けて細菌が増えやすい温度に長くとどまるあいだ、中はまだ凍っているからです。いちばん安全なのは前日に冷蔵室へ移してゆっくり解かす方法で、急ぐときは密封したまま冷水に浸すか、電子レンジの解凍機能を使ってからすぐに調理します。肉や魚を解かすときに出る水分がほかの食品にふれないよう、皿や容器で受けておきます。平らにして凍らせておいたものは解凍が早く、こうした手間が大きく減ります。
期限表示の読み方と捨てるべき合図
韓国では2023年から、食品の包装に流通期限の代わりに消費期限を表示する制度が施行されています(一部の品目は適用時期が異なります)。消費期限は表示どおりの保存条件を守ったときに安全に食べられる期限なので、この日付を過ぎたものは食べないのが原則です。ただし期限内でも、保存条件が守られなかったり、すでに開封したりしていれば話は別です。すっぱいにおいや異臭、ぬめり、かび、ふくらんだ包装は、期限にかかわらず捨てるべき合図です。味見で判断するのは危険なので避け、食べたあとに強い腹痛や下痢、嘔吐が続くなら医療機関に相談してください。
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